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- 浜松について
1. ご挨拶
浜松市では、都市の将来像に「市民協働で築く『未来へかがやく創造都市・浜松』」を掲げるとともに、平成25年3月には「『創造都市・浜松』推進のための基本方針」を策定し、創造都市政策を進めてまいりました。
また、平成26年12月にはユネスコ(国際連合教育科学文化機関)創造都市ネットワークの音楽分野に、アジアで初めて加盟しました。楽器産業の集積を基盤とした「浜松国際ピアノコンクール」や「アクトシティ音楽院」など各種ソフト事業、世界各地の楽器を偏りなく収集・研究する楽器博物館、そしてなにより市民の皆様の熱心で活発な音楽活動が高い評価を得たものです。
現在、浜松市では音楽事業に限らず、アーティストやクリエイターが地域の活性化に取り組む活動事例が数多く生まれています。「地域固有の文化や資源を活かした創造的な活動が活発に行われ、その活動が新しい価値や文化、産業の創出につながり、市民の暮らしの質や豊かさを高めていく」創造都市の考え方は、都市部から中山間地域まで広大な市域を持つ浜松市にあって、地域社会の多様な課題を市民協働で解決し、さらに地域の魅力を磨くための原動力ともなります。
今後は、創造都市としての都市ブランドや国内外のネットワークを活用して、他の創造都市との交流や人材の育成を図り、関連産業の振興も含めた浜松市のさらなる発展につなげてまいります。
「創造」と遠州ことばの「やらまいか」。新しいものを作り出すには、果敢に溢れるチャレンジ精神が必要不可欠であり、浜松は、こうした進取の気風と誇りが古今より根付いています。
「創造都市」を推進するためには、個々の「やらまいか」の意気込みだけでなく、協力し連携し合う仕組みを考えなければなりません。そのためには、浜松市で活躍される人々のさまざまな挑戦を可視化し、互いに関わり合うことができるような公開性を担保する必要があります。
一方で、創造は全くの無からは生まれません。そのためには、本物に触れる多くの機会を提供することも重要です。こうした上質な経験をつうじて「やらまいか」の種を育てる豊かな土壌を耕し、成熟した文化のための基盤づくりも求められるでしょう。
これまでも浜松市音楽創造都市推進会議は、「創造都市・浜松」をキーに、様々な主体による取り組みを促進してまいりました。2014年にはユネスコ創造都市ネットワークへの加盟により国際的に活躍しうる積極的な市民団体の活動の支援に加え、次代を担う子どもたちもさまざまな活動に参画しやすい環境整備など、その範囲も広がりつつあります。
一人ひとりの「やらまいか」を有機的に繋げ、地場のストロングポイントを創造し続ける、文化的にも経済的にも豊かな「創造都市・浜松」をめざしてまいります。
2. 浜松の概要
面積:1,558.06㎢ / 人口:約800,000人
浜松市は富士山のある静岡県に属します。東京と大阪の中間に位置し、古くから人や物が行きかう地域であったため、他地域の文化や人材を受け入れる自由な風土と自主独立の気風が育まれました。この環境のもとで、楽器産業をはじめ、オートバイや自動車など、さまざまな産業において世界的な起業家や発明家が誕生しました。
3. 浜松市音楽創造都市推進会議
(1) 設置目的
本市における市民を始めとした多様な主体による音楽・芸術など文化に係る創造的な取組を支援するとともに、国内外の創造都市との交流・連携を進め、音楽創造都市としての発展を図ります。
(2) 事業
浜松市音楽創造都市推進会議では、以下の事業を行います。
- ①事業計画の策定に関すること
- ②国内外の創造都市との連携・交流に関すること
- ③創造都市の担い手研修や人材育成に関すること
- ④創造都市施策についての調査・研究、提言に関すること
- ⑤音楽創造都市・浜松の情報発信に関すること
- ⑥その他、会議の目的に資する活動
(3) 委員構成(令和6年4月1日現在)
※横にスワイプで表をご覧いただけます。
氏 名 | 分 野 | 選出母体・役職 | |
---|---|---|---|
会 長 | 藤井 尚子 | 大学 | 公立大学法人静岡文化芸術大学・デザイン学部長 |
副会長 | 嶋野 聡 | 行政 | 浜松市市民部・文化振興担当部長 |
委 員 | 梅田 英春 | 大学 | 公立大学法人静岡文化芸術大学・文化政策学部長 |
委 員 | 内山 圭子 | 教育 | 浜松市校長会・音楽分野代表 |
委 員 | 今田 徹 | 教育 | 浜松市校長会・美術分野代表 |
委 員 | 寺田 聖子 | 文化 | 公益財団法人浜松市文化振興財団・常務理事 |
委 員 | 清水 和宏 | 市民団体 | dolce wind orchestra 音楽監督 やらまいかミュージックフェスティバル実行委員会・代表役員 |
委 員 | 井熊 正浩 | 産業 | 浜松商工会議所 情報文化部会・部会長 |
委 員 | 安間 浩 | 国際 | 公益財団法人浜松国際交流協会・業務執行理事 |
監 事 | 中村 公彦 | 福祉 | 社会福祉法人浜松市社会福祉協議会・常務理事 |
監 事 | 金子 哲也 | 観光 | 公益財団法人 浜松浜名湖ツーリズムビューロー・常務理事 |
4. 音楽専門部会(平成26年度から平成27年度まで設置)
部会検討課題
音楽創造都市を目指す浜松市の課題・可能性等について3つの側面から議論を行いました。
- ①音楽文化の振興
- ②音楽産業の振興
- ③音楽人材の育成