イベント2025.01.24
第12回浜松国際ピアノコンクール
浜松市では、11月8日から11月25日にかけて、「第12回浜松国際ピアノコンクール」を開催しました。
このコンクールは、1991年に浜松市制施行80周年を記念して、楽器と音楽のまちとしての歴史と伝統を誇るにふさわしい国際的文化事業としてスタート。以後、3年毎に開催しています。
世界を目指す多くの若いピアニストに日頃の研鑽の成果を披露する場の提供と彼らの育成に加え、世界の音楽文化の振興、国際交流などを目的としています。
これまで、多くの入賞者が著名な国際コンクールで上位入賞を果たすなど、世界で活躍するピアニストを多く輩出し、国内外より高い評価を得ています。
2021年に開催予定であった第11回コンクールはコロナ禍のため中止となったため、今年は6年ぶりの開催であり、ピアニストにとってもご鑑賞される皆様にとっても待ちに待った開催となりました。
第12回を迎えた今回は、世界47か国1地域から過去最多となる638人の応募があり、予備審査を通過した94名(25か国1地域)がコンクールへの切符を手にしました。
コンクールでは1次から3次までの予選を行い、本選へ進むことのできる演奏者を絞り込んでいき、本選に進むことができるのはたった6人。本選では、会場のアクトシティ浜松大ホールを埋め尽くす観客の中、東京交響楽団との協演により、ファイナリストたちが熱演を繰り広げました。
審査の結果、1位に輝いたのは鈴木愛(まな)美(み)さん。コンクール初の日本人優勝者となりました。
優勝者には、特典として優勝者ツアーが組まれ、2025年以降、国内外各地でのコンサートやCDデビューを行い、浜松から世界へ羽ばたいていきます。優勝者、入賞者たちの今後の活躍が期待されます。
最終日には鈴木さんをはじめ入賞者による演奏会が開かれ、華やかに幕を閉じました。
また、出場者のアテンドや来場者の案内等における市民ボランティアの参加、ホームステイの受け入れ、出場者によるホームコンサートやスクールコンサートの開催など、地域に根付いたコンクールとして様々な交流が行われました。
6年ぶりの開催となった第12回浜松国際ピアノコンクール。「音楽の都・浜松」にふわさしい盛り上がりをみせてくれました。
公式WEBサイト(https://www.hipic.jp)には、第12回コンクールの演奏を再視聴できるYouTubeチャンネルや英語版へのリンクがありますので、ぜひご覧ください。(了)