クリエイティブコア2021.07.27
「活版印刷で小さいカードを飾るカードフレームをつくる-KAMOE LAB-」が開催されました!
6/26(土)に、鴨江アートセンター主催の「活版印刷で小さいカードを飾るカードフレームをつくる-KAMOE LAB-」が開催されました。
KAMOE LABは、テクノロジーとアートの出会いにより生まれる新しい表現・技術に触れるワークショップシリーズです。
今回は活版印刷工の大杉晃弘さんを講師に迎え、手動活版印刷機を使ってオリジナルの紙製カードフレームを作ります。
活版印刷は版を組み、その上にインクをつけて印刷する技法です。オフセット印刷が主流になる前は、印刷の大部分を担っていました。凹凸のある印刷面が特徴で、独特の手触りや温かみが魅力です。
版には鉛や木等様々な素材が使われていますが、今回は3Dプリンターで事前に作成した特製樹脂版を使用します。
こちらが3Dプリンターで出力されたばかりの版です。
出力には1時間ほどかかるとのことでした。
まずは活版印刷機の仕組みについて大杉さんから説明を受け、早速フレームを作っていきます。
○や□など5種類の幾何学模様を組み合わせたデザインを考え、完成した人から版を組んでいきます。
出来上がった版をテキンにセットし、フレームに印刷します。
活版印刷機のハンドルを引くまでは緊張していた参加者も、印刷後出来上がったフレームを見ると「かわいい!」と笑顔がこぼれていました。
完成した後は、参加者同士でフレームを見せ合い、自分の好きな店のカードや名刺を挟んでいました。
持参したカードだけではなく、チラシの好きな部分を切り抜いて挟む方や、余った紙でスタンドを作るなど、工夫して楽しんでいる参加者もいました。
参加者からは、「デザインを一から考えて作ったので満足感があり楽しかった」「活版印刷機が欲しくなった」「子どもの柔軟な発想をデザインにして、一緒に活版印刷を体験してみたい」と、様々な感想が聞かれました。
初めて活版印刷機に触れた方や、3Dプリンターを見た人も多かったのではないでしょうか。これまで活躍していた活版印刷機と、最新テクノロジーである3Dプリンターがもっと身近に感じることができるワークショップでした。