イベント2015.03.27
音楽都市・グラスゴーから!
平成27年1月23日(金)・24日(土)とユネスコ創造都市ネットワーク音楽分野の会議がイギリス・グラスゴーで開催されました。浜松市は平成26年12月1日に音楽分野に加盟が認められ創造都市のメンバーとして初めての会議出席となります。
このグラスゴー会議には、今回浜松市と同様音楽分野への加盟となったドイツのマンハイム、ハノーバーも参加し、ユネスコ創造都市ネットワーク音楽分野の加盟都市は9都市となりました。
グラスゴーはスコットランド最大の都市で人口は約58万人、イギリス中央西部低地にあるクライド川岸に位置しています。15世紀にグラスゴー大学が創立され、以降、産業革命時には多くの有名船を作り上げるなど造船業が盛んになり大西洋貿易の中心地へと成長するとともに、重機工学、造船工学が集積しイギリス帝国第二の都市とまで言われる経済の中心地となりました。
グラスゴーはユネスコ創造都市ネットワーク・音楽分野に2008年8月に加盟し、工業都市でありながら文化都市も目指し様々な取り組みを行っている浜松市にとっても参考となる魅力的な街です。クラシックからケルト、カントリーミュージックまで幅の広い音楽ジャンルが盛んで毎週平均130の音楽イベントが様々な会場で開催されています。
グラスゴー・ケルヴィングローブ美術館
音楽都市としてのグラスゴーの特徴はスコットランド地方に残るケルト文化をベースとした音楽であり、毎年冬に開催されるケルティック・コネクション音楽祭は市街地のコンサートホール、クラブ、劇場等を舞台に2週間以上街中が音楽一色で染まる一大イベントとなっています。その他にもバグパイプの音楽イベントとして「世界パイプバンドチャンピオンシップ」や「パイピングクラブ」も開催されています。
ユネスコ創造都市・音楽分野の会議では、イタリアのボローニャ市やスペインのセビリア市、コロンビアのボゴタ市などから活動状況が報告され、加盟したての浜松市も今年度12月に開催する浜松国際ピアノコンクールや世界創造都市フォーラム、来年度に開催を予定している世界音楽の祭典などをPRしました。
今回の会議のテーマは音楽文化都市としての活動をどう評価するか、音楽のまちづくりが地域経済の活性化にどのように貢献しているかについて分析方法も含めて意見を交換する本格的な内容となっており、改めて音楽の創造都市の目指す意気込みを感じさせていただきました。
音楽分野・グラスゴーの会議の様子