人2024.03.15
[クリエイティブコア紹介]森の朝市
浜松市創造都市推進会議では、市内で行われている創造的な事業を「クリエイティブコア事業」と位置付け、これら事業を市民の皆様へ発信する取り組みを2021年から始めました。創造的な活動の情報を共有することで、より多くの皆様に新たな発想や活動のヒントを得ていただきたいと考えています。
今回は、その中でも特に注目すべき5事業[モニタリング事業]である森の朝市の取り組みをお伝えします。
森の朝市 / 一般社団法人LOCAL ACTION HAMAMATSU
こんなことをしています
私たちLOCAL ACTION HAMAMATSUは、静岡県の浜松市を活動の拠点とし、持続可能な社会を実現するため2021年の12月に活動を始めた団体です。現在は「食×農業×環境」をテーマに、月に2回、有機農作物の販売をメインとした『森の朝市』を開催しています。
事業の中心人物に聞きました。
伊藤 麻優子(ITO Mayuko)・生熊 美千江(IKUMA Michie)
普段はどんなお仕事をしていますか?
普段はLOCAL ACTION HAMAMATSUの「森の朝市」の運営、市内小学校の希望者へオーガニックお弁当を届ける事業を行っています。ライフワークとして伊藤はヨガ、生熊はピラティスのインストラクターとしても活動しています。
事業に関わったきっかけを教えてください。
「気候変動」という世界的に大きな課題がある中で、幅広い年代の人々が日常生活の中でどんなことができるのかを考えたとき、有機農作物を農家さんから直接買うことができ、人や環境に良いものが手に入る場所、農家さんにとっては主体的に販売できる場所、子供が自律的に活躍できる場所、地域内の交流が生まれる場所など、様々な役割を持ち合わせたハブスポットを作りたいと思ったからです。
この事業の醍醐味・こだわりは何ですか?
「森の朝市」を始めることを決めた当初から、よくある一過性のイベントにはせず、お客様にとって日常のお買い物をする場所にしたいと考えていたので、ある程度の悪天候でも毎月第1、第3日曜に必ず開催してきました。
もう一つこだわったのは出店者さんのラインナップです。車で30分以内のエリアを対象に、環境に配慮した農法を実践する農家さんやそれらの農作物を使用したグルメを提供する飲食店、オーガニックやフェアトレード商品などを販売するお店の方に出店してもらっています。
もっと知ってもらいたいことはありますか?
「森の朝市」と通じた有機農家さんとのパートナーシップがあったからスタートできた、聖隷クリストファー小学校の希望者への「地産地消オーガニックお弁当」の提供です。
知ってもらいたい理由を教えてください。
日本各地でも広がりつつある「オーガニック給食」ですが、県内での事例としては初めてだそうです。小さなスタートですが、とても意味のあることだと感じています。
これから何か活動を始めたいと思っている読者へのヒント
「社会の役に立つことをしよう」と考えると、とても大それたことに感じますが、自分にとって大切な家族や友人など、身近な人のためになることは、結果的に社会に役立っていると感じることが多いので、そんな視点でアクションを起こしていってもよいのではないかと思います。
読者へのメッセージ
人は食べなければ生きてはいけません。食は農業、環境、社会、すべてと繋がっています。食の大切さを知ることは、人の人生や地域、社会を豊かにしてくれると思います。LOCAL ACTION HAMAMATSUは「森の朝市」などの活動を通じ、地域の人が楽しみながら実践できるようなエコタウンを一緒に作っていけたらと思っています。あなたもその一員にぜひなってください!
ここからは、事業の取り組みをより詳しくご紹介します。
~生きること 食べること「食×農業×環境」がテーマ~
「森の朝市」6つのポリシー
オーガニックお弁当提供
2022年10月にスタートした、聖隷クリストファー小学校の希望者への「オーガニックお弁当」提供事業。森の朝市パートナー農家さんのお米や有機野菜を中心に、調味料なども昔ながらの安心できる製法で作られたものを使っています。お弁当はすべて手作りで、保存料や添加物なども全く使わず、小さな子どもが食べても安心です。
環境活動家などを招いて講演会などの開催
これまでの約2年間で社会活動家、環境活動家やゴミ問題を伝える芸人さんなど、さまざまな著名人を浜松に招いて講演会を主催しました。大人だけでなく、子どもと一緒に参加できる環境を整え開催することで、知ること、学ぶことを諦めず、「楽しかった」と言ってもらえる講演会となりました。
LOCAL ACTION HAMAMATSUの活動を支えていただいている方とともに
私たちの活動を応援してくれている個人パートナーの皆様との交流会を開催し、情報交換やコミュニケーションのきっかけとしています。また、体験型ワークショップや農業体験、年末の餅つきなどの昔ながらの季節の行事体験も開催し、関わるすべての方が楽しめる活動を目指しています。